イルカウォッチング

イルカウォッチングとは

イルカウォッチングとは

ホエールウォッチング: whale watching)は、類やイルカ類を、自然の中で観察するという観光の一種。野鳥観察などと類似した趣味のひとつであり、また単に趣味というだけではなく、自然観察などの理科教育環境教育の一環という位置づけも持つ。もっぱらイルカを目的とする場合には、イルカウォッチング、ドルフィンウォッチング(: dolphin watching)と呼ぶ場合もある。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イルカウォッチングは、ドルフィンウォッチングと呼ばれることもあり、日本語に略すと「イルカ観察」でしょうか。早崎海峡のイルカウォッチングがどのようにして始まったのか、イルカウォッチングがイルカにどんな影響を与えているのかを考えていきたいと思います。

早崎海峡のイルカウォッチングのはじまり

早崎海峡のイルカウォッチングは、1995年ごろ天草から始まり、その1年後に南島原(当時は南高来郡)が始まりました。

野生のイルカ自体は、100年以上前から生息していたのですが、イルカが泳ぐ海があたりまえだと思っていた漁師さんたちが、雲仙・普賢岳が噴火して観光客が減ったのをきっかけに町おこしのために始まったと言われています。

最初は、海に泳いでいるイルカを誰がみに来るのか・・・と不安だったそうですが、イルカが海で泳いでいる姿を見るのは全国的にもめずらしかったため、口コミやテレビの取材で広まり、多くの観光客を集客できるまでの産業となりました。

運営業者は飽和状態

イルカがたくさんみれて、可愛いイルカたちのおかげで、イルカウォッチングは大盛況!

しかし、船を持っていれば、誰でもできるイルカウォッチングにたくさんの人が参入し、どこもかしこも「イルカウォッチングできます」の旗や看板だらけ。

自由に営業できるとあって、悪徳業者も増えていきました。

値段が安いが保険に入っていない業者。定員以上の乗客を乗せる業者。安全に運行しない業者。船の整備ができていない業者。

これでは、安全にイルカウォッチングを楽しめない!事故があってからでは遅すぎると考えた優良業者は、イルカウォッチングの安全や規則をつくろうと「イルカウォッチング連絡協議会」が発足しました。

イルカウォッチング連絡協議会の発足

遊覧船事業として営業するには、運輸局から「不定期航路事業」の届出をし、許可をもらわなくてはなりません。この許可証を持っている業者のみがイルカウォッチングを運行できるのです。

そして、天草と南島原のイルカウォッチング業者がイルカに優しいイルカウォッチングを目指そうと独自のルールを作り、安全の確保を最優先にしました。

現在の悩み

きちんとした整備により、悪徳業者は年々と姿を消し、良質なイルカウォッチングを体験できるようになりました。がしかし。

近年では、また新たな問題が生じています。

それは、ジェットスキーでのイルカウォッチングです。

最初に言いますが、海はみんなのものです。個人で船を持っている人も、個人でジェットスキーを持っている人も泳いでいるイルカを自由に見に来ていいのです。

しかし、漁業権がある海域などは、漁業従事者が優先のため、罰則がある場合があります。

みんな、安全にイルカを見たい

ジェットスキーをする人も、個船でイルカを見に来る人も、もちろんイルカウォッチングを運営する業者も、みんな安全にイルカを見たいと思っている人だと思います。

わざわざ、事故してみようとか、波を立てて転倒させようとか、イルカを怖がらせてやろうとか思って見に来る人はいません。みんな目的は同じだと思うのです。

だからこそ、安全に見てほしい。

その願い、一つです。

そもそもイルカウォッチングって

野生のイルカウォッチングは、イルカが生息している環境に人がお邪魔して、彼らの生活を覗かせてもらっていることだと思います。

これはイルカだけではなく、野生動物の行動を見るすべての体験に当てはまることだと思うのですが、自然に生活する姿を私たちに見せてもらっているんです。

もし、皆さんが生活していて誰かに見られていて、さらに行動を制限さられるようなことがあるととても辛くありませんか?イルカだって同じだと思うんです。

だから、イルカが機嫌が悪い時はそっとしてあげなきゃいけないし、かわいい?って聞いてくる時は可愛いって言ってあげてください。

まとめ

まとめ

イルカウォッチングは、料金が安ければいいというわけではありません。許可があり、保険に入っていて、安心できる運営会社を選んでこそ、楽しくイルカウォッチングができるのだと思います。だからこそ、自分で必ず情報をたくさん集めてください。不安だったら電話して聞くのもいいです。しっかりとした運営会社を選んでくださいね。

こちらの記事もおすすめ!